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ポガチャル落車も事なきを得る アブラハムセンがウノエックスにツール初勝利もたらす|ツール・ド・フランス

ツール・ド・フランス2025は第2週がスタート。現地7月16日に行われた第11ステージは、序盤から長時間にわたってアタックのキャッチの応酬に。結果的に早い段階から逃げを打ったヨナス・アブラハムセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)が、マウロ・シュミッド(チーム ジェイコ・アルウラー、スイス)とのマッチアップに勝利。ウノエックスは3回目の出場で悲願のツール初勝利を挙げた。メイン集団では、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)が終盤に落車したが、集団に戻りタイムを失うことなく終えている。

大会は中盤戦へ

フランス革命記念日の7月14日に第1週を終えた、ツールのプロトン。今大会は、15日火曜が休息日となる変則スタイルで第2週へと移る。

その初日、第11ステージはフランス南西部の大都市・トゥールーズを発着とする156.8km。主催者設定では平坦にカテゴライズされるが、前後半合わせて5つのカテゴリー山岳が控え、登坂距離はいずれも長くはないもののコースにアクセントを加える。これまでもトゥールーズでのステージはスプリント、逃げ、どちらのケースもあり、今回もどんな展開になるかが注目された。ちなみに、トゥールーズは1903年の第1回大会から登場しており、ツールにおける伝統の街でもある。

© A.S.O / Charly Lopez

レース前の見立て通り、序盤から激しい攻撃戦となる。アブラハムセンのファーストアタックをきっかけに、シュミッド、ダヴィデ・バッレリーニ(XDS・アスタナ チーム、イタリア)が逃げの構えを整えるが、そのすぐ後ろでは幾人もが集団からの飛び出しを図る。ポイント賞のマイヨ・ヴェールを着るジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)も前線をうかがったほか、ワウト・ファンアールト(チーム ヴィスマ・リースアバイク、ベルギー)もアタックを試みた。

逃げる3人は後続と30秒前後の差で飛ばし続ける。スタートから1時間を過ぎても先頭3選手の後ろではアタックとキャッチが続いており、75km地点を過ぎたところではマイヨ・ジョーヌでスタートしたベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)やヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)までが追走の動き。さすがにポガチャルやレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)も同調し、一時は精鋭16人が先頭グループに近づこうかという勢いを見せた。

© A.S.O / Charly Lopez

マチューの猛追かわしマッチスプリント

激しい出入りの中から、2選手がアブラハムセンらのパックに加わり、先頭グループは5選手に。後ろでは、クイン・シモンズ(リドル・トレック、アメリカ)のペースアップにワウトやマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)ら5選手が合わせ、本格的な追走態勢へ。97.3km地点に設定された中間スプリントポイントでは、アブラハムセンが1位通過。50秒差でワウトやマチューらのグループ、2分32秒差でメイン集団が続く構図となった。

5人ずつで構成された先頭と追走の両グループ。スタートから110kmを過ぎてカテゴリー山岳が連続すると、その差は25秒まで縮まる。やがて先頭グループとメイン集団とのタイム差が3分を超え、逃げ切りが決定的になる。

© A.S.O / Charly Lopez

このステージ4つ目の登坂となる4級の上りで、先頭ではシュミッドがアタック。アブラハムセンだけがチェックでき、残り約15kmで2人逃げに。さらに、フィニッシュまで10kmを切って迎えた最終登坂の3級山岳では、追走グループからマチューがアタック。単独での追走態勢に入ると、アブラハムセンとシュミッドとの差は約10秒。ステージ優勝は前を行く3人に絞られた。

© A.S.O./Billy Ceusters

マチューの猛追をかわした2人は、ステージ優勝をかけたマッチスプリントへ。シュミッドが前に出て、番手にはアブラハムセン。そして、フィニッシュ前200m。両者が腰を上げると並んだ状態でフィニッシュラインへ。写真判定にもつれ込んだマッチアップは、わずかに前輪が前に出ていたアブラハムセンに軍配が上がった。

29歳のアブラハムセンは、チーム初出場の2023年からツールに連続出場。前回大会でもたびたび逃げを打ち、世界的に名が知られるようになった。この勝利がプロキャリア2勝目。ツール初勝利で、3年連続出場のウノエックス・モビリティにとっても悲願の1勝目をつかんだ。

© A.S.O / Charly Lopez

2位シュミッドは同タイム、マチューは2人に7秒差まで迫ったが3位で走り終えることとなった。

ポガチャルは落車も集団が復帰を待つ

先行する選手たちに総合成績を脅かす存在がいなかったこともあり、メイン集団はレース終盤にかけて逃げ切りを容認するムードに。最終登坂で個人総合6位につけるケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)がアタックするが決まらず。頂上手前でヴィンゲゴーが踏み込んだが、レースの流れを劇的に変えるまでには至らなかった。

© A.S.O./Billy Ceusters

ただ、フィニッシュまで5kmを切ったところで、ポガチャルがトビアス・ヨハンネセン(ウノエックスモビリティ、ノルウェー)とタイヤを接触させ落車。数秒ロスを強いられたが、メイン集団はポガチャルの復帰を待つ選択。これにより、個人総合上位陣は同グループでステージを完了。ヒーリーが引き続きマイヨ・ジョーヌを着用する。また、ポガチャルに深刻なけがはなく、左前腕の擦り傷と腰の打撲であることをチームが発表している。

© A.S.O / Charly Lopez

いよいよ、大会はピレネー山脈へ。翌17日の第12ステージからは山岳3連戦が待ち受ける。今大会初となる超級山岳として、オタカムの頂上を目指す180.6kmのコースが設けられる。マイヨ・ジョーヌをかけた戦いが一層の加速度を増す。

ツール・ド・フランス2025 第11ステージ 結果

1 ヨナス・アブラハムセン(ウノエックスモビリティ、ノルウェー)3:15:56
2 マウロ・シュミッド(チーム ジェイコ・アルウラー、スイス)ST
3 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)+0’07”
4 アルノー・ドゥリー(ロット、ベルギー)+0’53”
5 ワウト・ファンアールト(チーム ヴィスマ・リースアバイク、ベルギー)ST
6 アクセル・ローランス(イネオス・グレナディアーズ、フランス)
7 フレッド・ライト(バーレーン・ヴィクトリアス、イギリス)
8 マチュー・ビュルゴドー(トタルエネルジー、フランス)
9 クイン・シモンズ(リドル・トレック、アメリカ)
10 ダヴィデ・バッレリーニ(XDS・アスタナ チーム、イタリア)+1’11”

個人総合成績

1 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)41:01:13
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+0’29”
3 レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)+1’29”
4 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+1’46”
5 マッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)+2’06”
6 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+2’26”
7 オスカー・オンリー(チーム ピクニック・ポストNL、イギリス)+3’24”
8 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+3’34”
9 プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)+3’41”
10 トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)+5’03”

ポイント賞

ジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)

山岳賞

レニー・マルティネス(バーレーン・ヴィクトリアス、フランス)

ヤングライダー賞

ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)

チーム総合成績

チーム ヴィスマ・リースアバイク

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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