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ベン・ヒーリーが42km独走でステージ優勝 マイヨ・ジョーヌはマチューへ戻る|ツール・ド・フランス

熱戦が続いているツール・ド・フランス2025は、現地7月10日に第6ステージを実施。ノルマンディの丘陵地帯を駆けた201.5kmのレースは、逃げメンバーによるステージ優勝争いへ。フィニッシュまで42kmを残して飛び出したベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)が、他の追随を許さず逃げ切り勝利。ツール初勝利を挙げた。同様に逃げて8位で終えたマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)にマイヨ・ジョーヌが移動。前日トップに立ったタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG)が1秒差で続いている。

獲得標高3550mは今大会6番目の高さ

前日の33km個人タイムトライアルで選手間にタイム差が発生。総合系ライダーにも変動があり、いよいよポガチャルがマイヨ・ジョーヌに袖を通すこととなった。

第5ステージまでを終えてのタイム差は、ポガチャルから42秒差でレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)、59秒差でケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)、ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)が1分13秒差となっている。

ポガチャルがマイヨ・ジョーヌのキープを図るのかや、他の選手たちがどのような手で挽回を試みるのかが当面の焦点に。まずは第6ステージの走りが見ものになる。

© A.S.O / Charly Lopez

バイユーからヴィール=ノルマンディーまでの201.5kmのコースは、獲得標高が3550m。これは今大会6番目の高さで、丘陵ステージにカテゴライズされているものの、山岳コース並みの難易度。5つの3級山岳、1つの4級山岳はいずれも急坂で、パワーが要求される。

ちなみに、スタート地バイユーはケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)の故郷。地元の大歓声を受けて、コースへと出発した。また、ギヨーム・マルタン(グルパマ・エフデジ、フランス)も、コース途中で自宅の目の前を通過する。

© A.S.O / Charly Lopez

残り42kmでヒーリーがアタック

リアルスタートしてすぐは一団のまま進行。22.2km地点に設置される中間スプリントポイントに向けて、スプリンターを擁するチームが集団を引っ張った。時速50kmを超えようかというスピードで飛ばし、迎えたスプリントではジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)が1位で通過した。

この直後、ヒーリーとクイン・シモンズ(リドル・トレック、アメリカ)がアタック。2人は協調して逃げを試みる。ただ、集団も活性化しており、この日最初のカテゴリー山岳である3級山岳コート・デュ・モン・パンソンで前を行くメンバーがシャッフル。その後もワウト・ファンアールト(チーム ヴィスマ・リースアバイク、ベルギー)がアタックしたほか、3級山岳コート・ド・ラ・ランソニエールではポガチャルやヴィンゲゴーが先頭へと上がる場面もあった。

© A.S.O / Billy Ceusters

出入りの繰り返しを経て、逃げが決まったのは58km地点。ヒーリーやマチューを含んだ5人が飛び出すと、断続的に数人が追走。やがて8人による先頭グループが固まった。数十秒差で続いていたメイン集団は、この8人が先行を開始したところでペースを落ち着かせ、逃げを容認する構えに。UAEチームエミレーツ・XRGが統率役を担った。

先頭グループは、いくつかの上りをこなしながら着実にメイン集団とのタイム差を拡大させていく。フィニッシュまで50kmを切ったあたりからは、その差が3分台に。そして残り42km、先頭パックの最後尾からヒーリーがアタックした。

© A.S.O / Billy Ceusters

マチューがマイヨ・ジョーヌ奪還、ポガチャル1秒差

ヒーリーの動きに続く選手が現れず、そのまま独走態勢に。170km地点を過ぎ、5つ目のカテゴリー山岳となる3級コート・ド・サン・ミシェル・ド・モンジョワで追走グループからシモンズとマイケル・ストーラー(チューダー・プロサイクリングチーム、オーストラリア)がアタックし前を追うが、好ペースを刻むヒーリーとの差は開く一方。この頃には、メイン集団とは6分近いタイム差がついており、前を行く選手たちの逃げ切りが濃厚な情勢となった。

© A.S.O / Charly Lopez

ヒーリーは最後まで快調に飛ばし続けて、ひとりで最終局面へ。フィニッシュ前1kmの上りも力強く駆け抜けて、ついにフィニッシュへ。ワンデーレースを中心に近年の活躍が光っている24歳がツール初勝利。グランツールでは、2023年ジロ・デ・イタリア第8ステージで50kmを独走したとき以来の勝ち星を得た。

© A.S.O / Billy Ceusters

2位以下は2分30秒以上のタイム差がつき、終盤2人で追走したシモンズが2位、ストーラーが3位。逃げた8人がいずれもメイン集団より先着した。

© A.S.O / Billy Ceusters

逃げを行かせたメイン集団は、ヒーリーから5分27秒差で第一陣がフィニッシュ。最後はポガチャルが前に出て、その後ろにヴィンゲゴーがついて走り終えた。

この結果、マイヨ・ジョーヌはマチューへ。第2ステージ勝利で一度袖を通していたが、前日の個人TTで遅れてジャージを手放していた。ポガチャル擁するUAEチームエミレーツ・XRGが追走を急がなかった一方で、レース終盤はチーム ヴィスマ・リースアバイクが逃げライダーとのタイム差を意図的に縮める動き。ポガチャルにリーダーとしての役目を継続させるねらいがあるかに見られたが、マイヨ・ジョーヌは1日で持ち主が戻ることとなった。逃げ切ったマチューに再びトップの座が舞い込んできた。ポガチャルは総合タイム1秒差で続いている。

© A.S.O / Billy Ceusters

翌11日に行われる第7ステージでは、ツールではおなじみのミュール・ド・ブルターニュが登場。フィニッシュ前約15kmで一度頂上を通過し、フィニッシュに向かってもう一度登坂。総合系ライダーのアクションも考えられる難所である。

ツール・ド・フランス2025 第6ステージ 結果

1 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)4:24:10
2 クイン・シモンズ(リドル・トレック、アメリカ)+2’44”
3 マイケル・ストーラー(チューダー・プロサイクリングチーム、オーストラリア)+2’51”
4 エディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー、アイルランド)+3’21”
5 サイモン・イェーツ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、イギリス)+3’24”
6 ウィリアム・バルタ(モビスター チーム、アメリカ)+3’29”
7 アロルド・テハダ(XDS・アスタナ チーム、コロンビア)+3’52”
8 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)+3’58”
9 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+5’27”
10 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)ST

個人総合成績

1 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)21:52:34
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+0’01”
3 レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)+0’43”
4 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+1’00”
5 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+1’14”
6 マッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)+1’23”
7 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ・XRG、ポルトガル)+1’59”
8 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)+2’01”
9 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+2’32”
10 プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)+2’36”

ポイント賞

ジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)

山岳賞

ティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツ・XRG、ベルギー)

ヤングライダー賞

レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)

チーム総合成績

チーム ヴィスマ・リースアバイク

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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