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メルリールがスプリントで第3ステージ制す 2日前勝利のフィリプセンが負傷リタイア|ツール・ド・フランス

ツール・ド・フランス2025の第3ステージが現地7月7日に行われ、集団スプリントによるステージ優勝争いをティム・メルリール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)がモノにした。実に4年ぶりのステージ優勝。ツール通算2勝目とした。このステージでは随所でクラッシュが相次ぎ、ポイント賞のマイヨ・ヴェールでスタートしたヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)が負傷によりリタイアを強いられている。

中間スプリントでフィリプセンが落車、そのままリタイア

前日に続き、北フランスは雨。この日のスタート地であるバランシエンヌはレース時間が近づいても断続的に降雨に見舞われた。救いは、レース進行にともなって雨が上がるとの予報がなされていること。北海沿いの街・ダンケルクを目指す1日は、雨に替わって風との戦いが予想された。

178.3kmの行程は、獲得標高800mが示すようにおおむね平坦。同様に平坦路を走った第1ステージでは風による分断があり、多くのスプリンターがこのステージでの挽回を期してスタートを切った。

雨が降る中をスタートしたプロトンは、しばし一団のまま進行。リアルスタート直後こそ数人が前をうかがったが、効果的な動きとはならず、いずれのライダーも集団へと戻っている。以降は、リーダーチームのアルペシン・ドゥクーニンクがペースメイクを担って、淡々と距離を減らしていった。

© A.S.O / Charly Lopez

予報通り、レース進行とともに天候が回復。風はあるものの、集団を揺るがすほどではない。そんなムードに緊張感が走ったのは、118.2km地点に設定された中間スプリントポイントへと向かうタイミングだった。

多くのスプリンターが高得点を狙ってチーム単位でトレインを組んだが、いざ加速となるところで数人が接触。これでバランスを崩した選手に引っかかる形になったフィリプセンが激しく地面に叩きつけられた。強く体を打ち付けたフィリプセンはその場を動くことができない。上半身の大部分が擦過傷に見舞われ、やがて救急隊に右腕を吊られて搬送された。

なお、混乱下での中間スプリントはジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)が1位で通過している。

ヨーロッパ王者メルリールが勝負強さ示す

その後も集団はひとつのまま、レース後半戦へ。残り40kmを切ったところでティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツ・XRG、ベルギー)が抜け出し、独走を開始する。隣国ベルギーからのファンが多く駆けつけた4級山岳モン・カッセルを駆け上がり、頂上を1位通過。ここまでの獲得ポイントと合わせて3点として、ステージ完走を条件にチームメートのタデイ・ポガチャル(スロベニア)からマイヨ・アポワをバトンタッチすることとなった。

目的を果たしたウェレンスは集団へともどり、レースは最終盤へ。各チームがトレインを組んでポジショニングを始めると、残り10kmを切ったところからスーダル・クイックステップがペースアップ。これに数チームが応戦し、スプリントに向けたムードが高まっていった。

© A.S.O./Billy Ceusters

そうした中、残り3kmで集団前方にいた選手たちが絡むクラッシュが発生。このステージの優勝候補のひとりだったヨルディ・メーウス(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)が落車したほか、レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)も巻き込まれる。プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)をはじめ、大多数の選手が足止めを余儀なくされたが、いずれもフィニッシュ前5km以内の「スプリントゾーン」でのトラブル対象となり、救済が適用されている。

混乱をよそに、集団前方にいた選手たちはスプリントへ。残り1kmを合図にリドル・トレックのトレインが前を固めると、ミランが絶好のポジションから加速態勢へ。番手につけたメルリールがならび、ステージ優勝をかけてフィニッシュへと突き進んだ。

両者横一線のフィニッシュは、タイヤ1本分の差でメルリールに軍配。ヨーロッパチャンピオンジャージを着るスピードマンは、2021年大会の第3ステージ以来となるツール通算2勝目を挙げた。

© A.S.O / Charly Lopez

1日を通しクラッシュが相次いだ第3ステージ。フィニッシュ前300mでも数人が落車するなど、荒れ気味のスプリントデーに。レース後にはブライアン・コカール(コフィディス、フランス)、エドワルト・トゥーンス(リドル・トレック、ベルギー)、ダヴィデ・バッレリーニ(XDS・アスタナ チーム、イタリア)、ダニー・ファンポッペル(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、オランダ)の4選手にイエローカードが提示され、もう1枚出されると今大会から除外される。

前日のステージを勝ち、マイヨ・ジョーヌで出走したマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)は引き続き着用。個人総合2位にはポガチャル、同3位にはヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)が続く。

© A.S.O / Charly Lopez

翌8日に行われる第4ステージから、リール地域を離れて西進する。アミアン・メトロポールからルーアンまでの174.2kmのコースは、終盤にかけて4カ所のカテゴリー山岳が連続。スプリントを狙う選手とアタックから勝機を見出すライダーとの駆け引きが見ものとなる。

ツール・ド・フランス2025 第3ステージ 結果

1 ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)4:16:55
2 ジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)ST
3 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)
4 ソーレン・ヴァーレンショルト(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)
5 パヴェル・ビットネル(チーム ピクニック・ポストNL、チェコ)
6 ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ、エリトリア)
7 カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク、オーストラリア)
8 パスカル・アッカーマン(イスラエル・プレミアテック、ドイツ)
9 アモリ・カピオット(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)
10 アルベルト・ダイネーゼ(チューダー・プロサイクリングチーム、イタリア)

個人総合成績

1 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)12:55:37
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+0’04”
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+0’06”
4 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+0’10”
5 マッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)ST
6 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)
7 ジョセフ・ブラックモア(イスラエル・プレミアテック、イギリス)+0’41”
8 トビアス・ヨハンネセン(ウノエック・スモビリティ、ノルウェー)ST
9 ベン・オコーナー(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)
10 エマヌエル・ブッフマン(コフィディス、ドイツ)+0’49”

ポイント賞

ジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)

山岳賞

ティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツ・XRG、ベルギー)

ヤングライダー賞

ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)

チーム総合成績

グルパマ・エフデジ

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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