
こういうので良いんじゃないかな|旬のライチョウと雷鳥写真家の小噺 #66
高橋広平
- 2026年05月18日
4月の山開きからひと月、みなさんはもう各所の山へ行かれただろうか。何年も山に登り続けていると、今年の山の景色は例年になく雪が少ないと感じたのではないだろうか。それこそ昨年も同じことを言った気がするが、この流れが「例年」になっていくのはいささか困りものである。ひとり一人ができることは限られるが、日々自然に配慮した行動をしていくほかないのかなと思う今日このごろである。
編集◉PEAKS編集部
文・写真◉高橋広平
こういうのでいいんじゃないかな
じつは今回のエッセイを書き始めるその日の朝まで山に滞在して、愛しのライチョウさんたちを撮影していた。例年より雪の少なさを感じる山行でもあったが、当のライチョウさんたちはその毎日をひたすら一生懸命に生きている様子であった。
いまの時期は、オスは繁殖期における縄張り確保およびその防衛の真っ最中。メスはまだ卵を産むための巣を構えておらず、まだ頻繁に表に出てくる。つがいの仲睦まじい姿を見るなら5月かなと私は思っている。
さて、つがいを見るならいまみたいなことを言ったそばからではあるが、今回の一枚は撮りたてホヤホヤのこの写真である。正直、ただ歩いているオスのライチョウの姿を捉えたものなのだが、なにやら妙にいい感じに見える。姿勢というかある種の形が完璧なのだ。ライチョウを写真におさめると「置き物」感が強くなりがちなのだが、特別ではないこの「歩く」という動作が妙に刺さる(私だけかもしれないが)のは、彼らのキャラクター性のなせる技なのかもしれない。私の性格上、いろいろと難しく考えてしまうことが多いが、単純になんかこういうのでいいみたいな写真もありなのではと思った次第である。

今週のアザーカット

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PROFILE
PEAKS / 雷鳥写真家・ライチョウ総合作家
高橋広平
1977年北海道生まれ。随一にして唯一のライチョウ専門の写真家。厳冬期を含め通年でライチョウの生態を紐解き続けている。各地での写真展開催をはじめ様々な方法を用いて保護・普及啓発を進めている。現在「長野県内全小中学校への写真集“雷鳥“贈呈計画」を推進中。 Instagram : sundays_photo
1977年北海道生まれ。随一にして唯一のライチョウ専門の写真家。厳冬期を含め通年でライチョウの生態を紐解き続けている。各地での写真展開催をはじめ様々な方法を用いて保護・普及啓発を進めている。現在「長野県内全小中学校への写真集“雷鳥“贈呈計画」を推進中。 Instagram : sundays_photo




















