
キャンプの道具は、“しまわない防災”になる/今月のレシピ【大豆のエナジーボール】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#47
キャンモック
- 2026年04月15日
INDEX
キャンプの道具や知識には、防災に役立つことがたくさんあります。この連載では、防災士資格をもつCAMMOCからアウトドア好きのみなさんへ、もしもの時に役立つちょっとしたヒントとアイデアレシピをお届けします。
キャンプの道具で見えてくる、もしもの備え
今回のテーマは「キャンプ道具を活かす知恵」。
キャンプの道具は、ただ便利なものではありません。自然のなかですごすなかで、「どうするか」を自分で選ぶ機会をつくってくれるものです。
なにを持つか。どこですごすか。どう使うか。
一つひとつはシンプルな選択ですが、その積み重ねが、状況を自分で整えていく力につながっていきます。
そしてそれは、もしものときもおなじです。
限られた環境のなかで、なにを優先し、どう行動するか。キャンプで自然と身につくこの感覚は、特別なものではなく、そのまま“生きるための備え”として、日々の暮らしにも活かすことができます。
いつもともしもをつなぐ、10の道具
キャンプ道具を、“もしも”にも活かすヒントは、じつはとてもシンプル。
・キャンプでどんな役割をしているか
・日常で使えるシーン
・もしものときにどう役立つか
・そして、実践するときのポイント
この4つの視点で紹介していきます。
1.バックパック

「自分の持てる量を体感する」
・キャンプ:荷物を運ぶ
・日常:外出、通勤・通学、出張
・防災:背負うことで両手を空けて避難できる
・実践:実際に背負って、「無理なく持てる重さか」を体でたしかめてみましょう
2.タープ

「雨風をしのぐ場所をつくる」
・キャンプ:日よけ、雨よけ
・日常:庭やベランダ、運動会など
・防災:屋根のない場所での雨風対策や、窓や屋根の一時的な保護に
・実践:張り方を1パターン覚え、太陽の向きや風の流れも意識してみましょう
3.テント

「プライベート空間の確保」
・キャンプ:寝室、居住空間
・日常:おうちキャンプ、簡易的な着替えスペース
・防災:避難所や車中泊時のプライベート確保に
・実践:ひとりでも設営できるよう、一度試しておきましょう
4.ジャグ

「水の使い道や量を意識する」
・キャンプ:水の保存、調理、洗い物、洗面
・日常:ベランダやキッチン、運動会など
・防災:断水時の貴重な水の確保に
・実践:使う水の量をあえて決めて、すごしてみましょう
5.浄水器

「水を選ばず使える安心」
・キャンプ:沢水などをろ過して飲料水に
・日常:アウトドアやレジャー時に使用
・防災:給水所の水や雨水・川の水の活用に
・実践:使用→洗浄→乾燥→保管まで、ひととおり扱い方を確認しておきましょう
6.焚き火

「火を扱う経験を積む」
・キャンプ:調理、暖をとる
・日常:庭やベランダで無理のない範囲で。薪割りや焚き火動画を眺めるのも◎
・防災:暖・明かり・調理に活用
・実践:着火方法をいくつか試してみましょう
7.バーナー、コンロ

「安全に火を使う」
・キャンプ:調理、暖をとる、焚き火の火付け
・日常:食卓やベランダごはんに
・防災:停電時の調理手段として
・実践:1週間分を目安に燃料を備え、使った分だけ買い足す習慣を
8.ランタン、LEDライト

「明かりを確保する」
・キャンプ:夜間の灯り
・日常:枕元のライト、夜の散歩
・防災:停電時の生活を支える明かりに
・実践:ひとつでどのくらいの明るさか、実際に使って確認しておきましょう
9.マット

「体への負担を減らす」
・キャンプ:寝具
・日常:昼寝やストレッチ、来客時に
・防災:避難所の床の冷えや硬さ対策に
・実践:硬い場所や凹凸のある場所で寝てみて、使い心地をたしかめてみましょう
10.シェラカップ

「ひとつで何役もこなす」
・キャンプ:食器、計量カップとして
・日常:キッチンや子ども用食器に
・防災:食器、計量、直火調理にも対応
・実践:「食べる・すくう・温める」など、さまざまな使い方を試してみましょう
やってみよう、もしもの体験
『防災バッグの中身を、キャンプで使ってみる』
① 防災バッグをそのまま、または中身から選んだものをキャンプに持っていく
② 実際にキャンプで使ってみる
たとえば……
・灯りは懐中電灯だけですごしてみる
・非常食を食べてみる
・アルミブランケットを使ってみる
※「この場面で使う」と決めて試してみるのがポイントです。
③ 帰宅後に、防災バッグの中身を見直す
使ってみた感覚をもとに、「本当に必要なもの」と「なくてもよいもの」を整理してみましょう。 一度使った経験があるだけで、中身はぐっと自分に合ったものに変わっていきます。
日常に持ち帰る、備えの感覚
キャンプでの小さな体験は、日々の安心へとつながり、そのまま“もしも”の備えとして活かされていきます。
今ある道具や感覚も、少し意識するだけで、備えは特別なものではなく、日常の中に自然と重なっていくもの。
まずはひとつ、試してみること。その小さな体験が、いざというときの安心につながっていきます。
今月のレシピ【大豆エナジーボール】

材料を混ぜるだけで作れる「エナジーボール」。大豆とオートミールの食物繊維・タンパク質が、非常時の心と体をサポートします。レシピの中で使用する「手動チョッパー」は、電源を必要としないので、非常時でも調理の幅が劇的に広がりとても便利です!
材料(一口サイズ 約10〜12個分)
茹でた大豆…100g(蒸し大豆パックでもOK)
デーツ…5〜7個(種をとる)※デーツシロップでも可
オートミール…50g
お好みのナッツ…30gほど
ココアパウダー…大さじ2
ココナッツオイル…大さじ2
お好みで…レーズンなど
作り方
1.全ての材料を手動チョッパーに入れ、全体がねっとりとしてまとまるまでかき混ぜます。
2.手でギュッと握るようにして、ひと口サイズに丸めて完成です。
クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子。
クリエイターズユニットCAMMOC(キャンモック)。
現在は三沢真実・内舘綾子を中心に活動。「キャンプのある暮らし」をテーマに、空間コーディネートや撮影監修、防災講演、ラジオなど幅広く展開。本連載では、創設メンバーの三宅香菜子がレシピを担当。
著書『ラクして備えるながら防災 フェーズフリーな暮らし方』『うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード』
HP:https://cammoc.com
Instagram:www.instagram.com/cammoc
SHARE
PROFILE
キャンモック
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/



















