
自転車の青切符制度を窪塚洋介と語る「MATE.BIKE記者発表会 デンマークに学ぶ交通安全」が開催
eBikeLife編集部
- 2026年04月01日
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2026年3月31日、東京・赤坂のベクトルスタジオCにて「MATE.BIKE記者発表会 デンマークに学ぶ交通安全」が開催された。翌4月1日から施行される改正道路交通法。いわゆる“自転車の青切符制度”を目前に控え、eバイクブランドであるMATE.BIKEが「文化」としての交通安全を、ブランドを生んだデンマークでの自転車環境を背景に語るイベントだ。
ブランドアンバサダー、俳優の窪塚洋介が登壇

MATE.のブランドアンバサダーを長らく務めている俳優の窪塚洋介氏が、会場に登場。自身のリアルな自転車ライフを語るとともに、デンマーク大使館関係者とのトークセッションを通じて、日本の自転車社会の現在地とこれからを語った。
発表会の冒頭では、株式会社MATE.BIKE JAPAN マーケティング部の金田サラ氏が登壇。ブランドの思想と今回のイベントの背景を説明した。
MATE.BIKEは2016年にコペンハーゲンで誕生したeバイクブランド。日本上陸から5年を迎え、単なる電動アシスト自転車ではなく、「価値観を広げるモビリティ」としてのポジションを確立してきた。

「移動そのものが体験になる存在でありたい」
その言葉通り、従来の“ママチャリ的電動アシスト”とは異なる、スタイルと楽しさを前面に押し出したブランドとして市場を牽引してきた。
一方で、都市部での急速な普及により、違法車両やマナー問題が取り上げられる現状にも触れ、「eバイクがネガティブに語られる状況への危機感」も示された。
そのうえで今回のテーマとなったのが、翌日から導入される青切符制度だ。
これは単なる規制強化ではなく、「誰もが安心して移動できる社会への一歩」と位置づけたいと金田サラ氏は語った。
窪塚洋介が語る、リアルな“eバイクのある生活”

窪塚洋介氏は、ブランドとの関係はすでに5年以上に及び、プライベートでも日常的にMATEのeバイクを使用している。
最初に受けた印象については、「見た目がキャッチーで、タイヤの太さに驚いた。でもそれ以上にアシスト力があって、乗っていて楽しい」と語る。ライフスタイルとしての使い方は「娘が自転車に乗れるようになって、家族3人でご飯を食べに行くときに使うことが多い」と、リアルな家族での利用シーンを紹介。
加えて、「息子は通学でMATEに乗っていた」というエピソードも披露され、そして今、eバイクで行きたい場所として挙げたのが、「家族でお花見」。eバイクが日常の移動に自然と溶け込んでいる様子が伝わってきた。
笑いと学びが共存した「青切符クイズ」

イベント中盤では、翌日から導入される青切符制度に関するクイズ企画が実施された。窪塚氏は軽妙なトークで会場を盛り上げながら回答。
例えば対象年齢を問う問題では、「六歳じゃ罰金払えないでしょ(笑)」
「じゃあ十八禁ってことで18歳?」といった独特のセンスで答え、会場に笑いを生んだ。実際の正解は16歳以上。“知られていないルール”の存在が浮き彫りになる場面もあった。
また「片耳イヤホンはOK」「ヘルメットは努力義務」といった細かなルールについてもクイズ形式で整理され、窪塚氏は第一問以外のクイズは全問正解。会場から拍手があがった。
窪塚氏は「自分も全部理解できているわけではない。これを機に学びたい」
と率直に語っており、多くのユーザーと同じ立場からの発言が印象的だった。
デンマークに見る“自転車社会”の完成形

後半は、デンマーク大使館 上席商務官の岡崎一史氏を交えたトークセッションへ。
ここで提示されたのは、日本とは大きく異なる自転車社会の姿だ。
・自転車保有率:約66%
・自動車の約5倍の台数
・移動の15%以上が自転車
・専用道路:約397km
・自転車高速道路:約240km
といった具体的なデータが紹介された。窪塚氏も実際にコペンハーゲンを訪れた経験を語り、「車より自転車の方が早いことがある」「街が整理されていて衝撃だった」という。
さらに特徴的なのが“三層構造の道路”だ。車道の上に自転車道、その上に歩道が配置されることで、物理的に安全性が担保されている。
安全は「教育」と「文化」でつくられる

デンマークの強みはインフラだけではない。幼少期からの教育も徹底されていると岡崎氏が説明した。
・キックバイク教室
・学校での自転車授業
・自転車検定制度
こうした仕組みによって、「ルールを守ること」が当たり前の文化として根付いている。金田氏はこの点について、「ルールは制限ではなく、スムーズに移動するための共通認識」と表現。
つまり、ルールを守ることが“快適さ”につながるという価値観が社会全体で共有されている。この意識こそが、日本がこれから取り入れるべきポイントだといえる。
日本の課題と“これから”
イベント内で紹介された調査によると、青切符制度の詳細を理解している人は2割未満。ルールが浸透していると感じる人は約1割という結果が示された。
日本は、ルールの整備段階にあるが、文化の定着には至っていない。「ルールがあるから自由になる」という考え方をデンマークから学びたい。
イベントの最後、登壇者それぞれがメッセージを語った。
金田氏は「自転車を取り締まりの対象ではなく、責任ある車両としてリスペクトする文化を育てたい」と強調した。
そして窪塚氏は、「法改正をきっかけに、より良くなる方向に意識を変えていければいい」と締めくくった。

eバイクがつくる“新しい都市の移動”
MATE.BIKEが今回提示したのは、ライフスタイルとしての自転車、都市における移動の再設計、文化としての交通安全。デンマークのような自転車社会は、一朝一夕で実現するものではないが、今回のような取り組みの積み重ねこそが、その一歩になる。

既存の交通手段を補完しうる存在としてのeバイク。制度変更をきっかけに、ルールをどう理解するか、安全をどう文化にするか、eバイクをどう位置づけるか、改めて考えさせられる発表会だった。
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