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実家に帰るだけじゃもったいない!年末年始は「帰省ハイク」で地元の山へ

2025年も残りわずか。お休みがとれる人のなかには、山歩きを楽しむ人も多いのではないでしょうか。Mt.ランドネメンバーのように、帰省した地元で歩ける山を探してみるのもおすすめです!

お正月は、山が恋しくなってきます

12月も半ばをすぎると、年末年始のお休みが気になって気もそぞろになってきます。山で年越しをしてみたい思いはあるものの、私の帰省を楽しみに待ってくれている両親を思うと、なかなかふみ切れません。そんなこともあって、年末年始は山をお休みし、実家ですごすのが恒例になっていました。

のんびりすごすお正月はよいものですが、時間を持て余すことも。年末の大掃除やおせち作りは簡素になり、年始の初売りもあまり興味がない。ぽっかり時間の空いた午後、ふと窓の外を見ると、帰省のたびに気になっていた山並みが見えていました。

あのなだらかに連なる尾根、歩いてみたらどんな感じだろう。そろそろ山に行きたいな。恋しい気持ちに背中を押されるようにして、窓から見えるあの山へ出かけることにしました。

小学校の遠足で歩いた山へ

窓から見えていたのは富幕山(とんまくやま)。小学校の遠足で歩いたことのある、標高約563mのやさしい山です。車社会の私の町では、山登りはピストンが主流。けれど、この日は母に甘えて送ってもらい、浜名湖までの縦走ルートを歩くことにしました。

朝7時。登山口の空気はひんやりとして、足元の枯れ草には霜が降りていました。だれもいない静かな山道に私の足音だけが響きます。その音を聞くともなく歩いていると、いつのまにか山頂の展望台が見えてきました。登った先には新春の光にきらめく浜名湖。思わずため息がこぼれました。

遠足で訪れたことがあるはずなのに、山頂の景色には見覚えがありませんでした。運動が嫌いだった私にとって、山登りはつらく忘れてしまいたい出来事だったのかもしれません。大人になり、再びこの山を訪れることになるなんて。澄んだ青空を眺めながら、感慨深い気持ちになりました。

浜名湖佐久米駅でユリカモメと戯れる

いくつかの峠と山を越え、ミカン畑を抜ければそこは浜名湖。ゴールの天浜線・浜名湖佐久米(さくめ)駅は、ユリカモメにエサをあげられる地元では有名な場所です。せっかくなので、私も駅の喫茶店でパンの耳を買いました。

ホームには数えきれないほどのユリカモメが集まっていて、エサを持つ私の手や頭に飛び乗ってきます。最初は驚いたものの、近寄ってきてくれるのがなんだかかわいくて、いろんな表情を何枚も写真に収めました。

地元の山を訪れて、子どものころには気づかなかった自然の美しさを感じることができました。観光スポットにも立ち寄り、町のよさをあらためて感じられた気がします。次のお正月はどの山を歩こう。帰省がてらの山歩きが、新しい恒例行事になりそうです。

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PROFILE

Mt.ランドネメンバー

Mt.ランドネメンバー

山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。

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