
白浜・椿温泉・すさみで湯けむりと海風に癒される南紀旅|Vol1. サイクリングでジオを堪能
ランドネ 編集部
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空気がゆるやかに流れる、和歌山県の白浜・椿温泉・すさみ。心の奥にしまい込んでいたゆっくり深呼吸する感覚を思い出させてくれる場所です。慌しさから離れて、自分のペースを取り戻す旅へ出かけませんか?
羽田から約70分、熊野白浜リゾート空港に到着

羽田空港からわずか70分で熊野白浜リゾート空港(南紀白浜空港)に着いた。白浜―羽田間は、JAL便が1日3往復運航。飛行機の発着に合わせて運行する空港連絡バスで主要観光地へスムーズに移動できる。
暖かい。空港を出た瞬間、柔らかい風が頬をなでた。東京から着てきたモコモコのベストをあわてて脱ぐと、気持ちまで軽くなる。
熊野白浜リゾート空港
- 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町才野1622-125
- アクセス:羽田空港から飛行機で約70分、白浜駅から空港連絡バスで約30分
- 公式サイト:https://shirahama-airport.jp/
クロスバイクをレンタルしてサイクリングへ

まずはクロスバイクをレンタルしてサイクリングへ。和歌山県は「WAKAYAMA800」として約800㎞にわたるサイクリングロードを整備しており、初心者にも優しい。
山歩きでいうセクションハイクのように、好きな区間だけを気ままに走るのもいい。今回は海沿いを進みながら、白浜のシンボル・円月島や、岩畳が連なるような千畳敷など、ジオパークらしい景観を次々とめぐることにした。
おすすめサイクリングルート(走行距離:約15.4km)
ジャイアントストア南紀白浜
↓ 3km
円月島
↓ 4km
千畳敷
↓ 0.8km
三段壁
↓ 5.9km
安久川
↓ 1.7km
白浜駅
(サイクルトレインで椿駅へ)
おすすめルートを教えてくれたのは、唐見実世子さん

アテネ五輪日本代表のサイクリスト・唐見実世子さん。2024年に広島県から和歌山県へ移住し、現在はガイドとして活動している。
コースの魅力について、「海を眺めながら、白浜の代表的なスポットをめぐるコースです。交通量が少なめで、初心者でも走りやすいのもいいところ」と教えてくれた。
白浜サイクリングの魅力

自転車で気軽に巡れる距離に、絶景がぎゅっと詰まっているのが白浜サイクリングの醍醐味。ゆるやかな海沿いの道を走るたび、景色が次々と変わり、旅のリズムが心地よく深まっていく。海と空に包まれるような開放感が、何度でも立ち止まりたくなるほど心地いい。
見どころのひとつである「千畳敷」は、荒波に削られて生まれた独特な景観が特徴。太平洋を背に、大きな白い岩盤が広がっている。ダイナミックな岩の段々や、足元のマーブル模様は、自然が長い時間をかけてつくり出したものだ。
千畳敷
- 住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町2927-72
- 料金:無料
- 公式サイト:https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/detail_484.html

千畳敷を南に進むと、海に向かって切り立つ「三段壁」が現れる。およそ50mもの絶壁が続き、寄せては返す黒潮が岩肌に勢いよくぶつかる光景は圧巻だ。かつては、漁に出る船や魚群を見張る“見壇”として使われたと伝えられ、いまもなお風と潮の力強さを感じさせる。
三段壁
- 住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町2927-52
- 料金:無料(洞窟への入場は有料)
- 公式サイト:https://sandanbeki.com/(三段壁洞窟)


ひと休みに立ち寄ったのが、2025年8月に白良浜にオープンした「Suntide Cafe&Bar Shirarahama(サンタイド カフェ アンド バー シララハマ)」。世界的シャンパンブランド「モエ・エ・シャンドン」とコラボした店内は、華やかな雰囲気で、和歌山らしいミカン柄の壁もかわいい。
オリジナルドリンク「サン・セット」(1,200円)を注文。アルコールとノンアルコールのどちらかを選べ、今回はノンアルコールをチョイス。オレンジをベースにした爽やかな味わいにゼリーと微炭酸が心地よく、サイクリングの途中にぴったりの一杯だ。
Suntide Cafe&Bar Shirarahama
- 住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町3121-8
- 営業時間:[Cafe time]10:00〜17:00、[Bar time]18:00〜23:00
- 公式サイト:https://www.suntidecafebar.com/


お昼ごはんは「フィッシャーマンズ・ワーフ白浜」で。すぐそばの湯崎漁港から届く魚介を扱う鮮魚販売コーナーをはじめ、海を眺めながら食事や買い物が楽しめる複合型のレジャースポットだ。
気軽に利用できるカフェや、海風を感じながらくつろげるテラスもあり、「食べる・遊ぶ・買う」をまとめて満喫できる。
鮮魚販売コーナーで注文できる海鮮丼は、地元で水揚げされた魚を中心に、厚切りのネタがたっぷり。さすが漁港の町!旬に合わせてネタが変わるのも楽しみのひとつ。
フィッシャーマンズ・ワーフ白浜
- 住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町1667-22
- 営業時間:[市場]8:00〜17:00、[レストラン]11:00〜15:00、17:00〜22:00
- 公式サイト:https://fw-sh.com/

白浜エリアのサイクリングを楽しんだあとは、椿温泉へ移動。
JR白浜駅では、自転車をそのまま持ち込んで「きのくに線サイクルトレイン」に乗車できる。御坊〜新宮駅間は、予約なしで利用可能。ホームで自転車を押して電車を待つのは初めて。その非日常感が妙にワクワクした。
※電車内では、自転車が動かないようゴムや紐で必ず固定してください
そのほかのルールなど
きのくに線サイクルトレインについて詳しくはこちら
自転車を借りたのは、ジャイアントストア南紀白浜

今回、女性用クロスバイクをレンタルしたのは「ジャイアントストア南紀白浜」。E-BIKEからロードバイクまでそろう充実のラインナップで、経験者はもちろん、初心者でも安心して南紀白浜のサイクリングを楽しめる。
店舗には、温泉の日帰り利用ができる「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」が隣接しているのもうれしい。サイクリングの心地よい疲れをやさしくほどいてくれる。
ジャイアントストア南紀白浜
- 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町1821 SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE 1F
- 営業時間:9:00~19:00
- 定休日:火曜
- 料金:2,310円(3時間・クロスバイク)〜
- 公式サイト:https://giant-store.jp/nankishirahama/
白浜駅からサイクルトレインで椿駅へ

白浜から南に二駅。無人の椿駅に降り立つと、レトロな看板が迎えてくれた。ここに歴史深い湯治の地・椿温泉郷がある。熊野古道「大辺路」を歩いた修験者や参拝者も、旅の途中でこの湯に浸かり、心身を整えたという。
温泉の温もりや潮の香り、町の穏やかな気配が旅人の肩の力をそっと抜く。歩くほどに心が解ける柔らかな時間が流れている。寄り添うようなやさしさが、この土地の魅力だ。慌ただしい日常の速度を緩めてくれる。心がすっと整っていく。

椿温泉エリアにあるジオサイト「見草崎」にも足を運んだ。漁港を抜けて海のほうへ向かうと、層を重ねた岩壁が広がり、ワイルドな景観に圧倒される。
砂岩・泥岩・礫岩が積み重なった地層には、穏やかな波や台風時の荒波といった、異なる環境でできた模様が記録されていて、かつてここが浅い海だったことを物語る。クジラやカニの化石も見つかっているそうで、太古の気配を感じられる場所だ。
見草崎
- 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町富田
- 公式サイト:https://nankikumanogeo.jp/geosite/mikusazaki/ (南紀熊野ジオパーク|見草崎)
椿温泉エリアは夕陽の名所としても有名

椿温泉は、海に沈む夕日の美しさでも知られ、「和歌山県の夕陽百選」に選ばれた名所。空と海がゆっくりと茜色に染まっていく光景は、思わず足を止めて見入ってしまうほど。温泉街の穏やかな空気と重なり、静かな余韻を残してくれる。
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写真◎野呂美帆
企画協力:企画協力:和歌山県西牟婁振興局 地域づくり部 地域づくり課
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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