BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

2026年大会のコースが明らかに ラルプ・デュエズ連続登頂が大きな衝撃に|ツール・ド・フランス2026

世界最大のサイクルロードレース、ツール・ド・フランスの2026年大会コースプレゼンテーションがフランス・パリにて行われた。現地10月23日に行われたイベントでは、トップ選手をはじめとする多くの招待客の前で3週間に及ぶコースの大枠が明らかに。かねてから発表されていたスペイン・バルセロナ開幕に加えて、ピレネー山脈、中央山塊、ヴォージュ山脈、アルプス山脈へと進んでいくルートが決定。驚きは、名峰ラルプ・デュエズの2日連続登頂だ。

バルセロナからピレネー、中央山塊へ向かう第1週

2年ぶりのフランス国外での開幕では、スペイン・カタルーニャ州を3日間走ることになる。

総合成績を意識する選手たちにとっては、初日から試練が待つ。第1ステージでの実施は1971年以来となるチームタイムトライアルだが、この大会ではチーム内一番手ライダーのフィニッシュタイムが有効となる特別ルールを採用。アシスト陣はスタートから全力で飛ばし、フィニッシュに向かってエースを発射させる戦術を大多数のチームが用いるとみられる。そこで発生したタイム差は、その後の個人総合争いにも反映されることだろう。フィニッシュ地点は1992年夏季五輪のメイン会場になったモンジュイックの丘に置かれる。

ツール・ド・フランス2026 第1ステージ

海沿いを走る第2ステージを経て、第3ステージからはピレネー山脈へ。スペインを離れフランスへと入国するこの日は、獲得標高4000m超のコースとなる見込みだ。第6ステージでも再びピレネーの山中へと入ったら、そこからは中央山塊に向けて北上を始める。

ツール・ド・フランス2026 第3ステージ

第1週を締める第9ステージは、主催者にして「トリッキーなコース」。中央山塊を横切るように走るルーティングは、逃げ狙いのライダー向けとの評だ。

ツール・ド・フランス2026 第9ステージ

マイヨ・ジョーヌ争いはラルプ・デュエズ2日連続登坂で決する

第2週初日の第10ステージはフランス革命記念日(7月14日)とあり、中央山塊をめぐるハードなコース設定。複数の山越えを経て到達するル・リオランは2024年大会でタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG)とヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク)が激闘を演じたポイントでもある。

ツール・ド・フランス2026 第10ステージ

続く2日間で北東に針路をとると、第13ステージではこの大会唯一となる200km超の1日。第14ステージではヴォージュ山脈に入り、最大勾配15%のコル・デュ・ハーグ(登坂距離11.2km、平均勾配7.3%)を上る。さらにアルプス山脈へと向かうプロトンは、第15ステージで高難度の山であるプラトー・ド・ソレゾンの頂上を目指す。

2回目の休息日の後、運命の第3週へ。その初日、第16ステージは今大会唯一の個人タイムトライアル。コース前半にかけて10km近い上りが続く丘陵コース。26kmの戦いで総合系ライダー間にどれほどのタイム差がつくか見もの。

ツール・ド・フランス2026 第16ステージ

平坦ステージをはさみ、第18ステージからは山岳3連戦へ。この日はオルシエール・メルレットの頂上へ。そして、第19・20ステージは衝撃のラルプ・デュエズ連続登頂である。

ツール・ド・フランス2026 第18ステージ

128kmと短距離の第19ステージは、21ものヘアピンが待ち受ける高難度の登坂。その24時間後、今度は新たなアプローチでラルプ・デュエズにアタックする。レース序盤からコル・ド・ラ・クロワ・ド・フェール(24km、5.2%)を越え、中盤からはテレグラフ峠(11.9km、7.1%)、ガリビエ峠(17.7km、6.9%)と、超級クラスの山々を行く。クロワ・ド・フェール頂上は標高2067m、ガリビエにいたっては2642mまで達する。いったん下って、コル・ド・サレンヌ(12.8km、7.3%)を経由してラルプ・デュエズへ。アプローチが異なる2日間だが、後者の獲得標高は5600mを超えるとみられる。

ツール・ド・フランス2026 第19ステージ

クイーンステージ確実の第20ステージ。ラルプ・デュエズの頂上でマイヨ・ジョーヌ獲得者が事実上決定することだろう。大会を締めくくる第21ステージは、今年採用されたモンマルトルの丘越えが再び登場。3回上ったのちにパリ・シャンゼリゼへとフィニッシュし、3週間の戦いを終える。

ツール・ド・フランス2026 第20ステージ

ツール・ド・フランス2026は、7月4日から26日の日程で開催。5つの山頂フィニッシュが設定されるコースを制するのは誰か。ポガチャルが勝てば、歴代最多の5度目のツール制覇となるが、果たして。2026年も壮大な戦いが待っている。

ツール・ド・フランス2026

7月4日 第1ステージ バルセロナ-バルセロナ 19km チームタイムトライアル
7月5日 第2ステージ タラゴナ-バルセロナ 182km 丘陵
7月6日 第3ステージ グラノリェース-レ・ザングル 196km 山岳
7月7日 第4ステージ カルカッソンヌ-フォア 182km 丘陵
7月8日 第5ステージ ラヌムザン-ポー 158km 平坦
7月9日 第6ステージ ポー-ガヴァルニ=ジェードル 186km 山岳
7月10日 第7ステージ アジェモー-ボルドー 175km 平坦
7月11日 第8ステージ ペリグー-ベルジュラック 182km 平坦
7月12日 第9ステージ マルモール-ユセル 185km 丘陵
7月13日 休息日
7月14日 第10ステージ オーリヤック-ル・リオラン 167km 山岳
7月15日 第11ステージ ビシー-ヌベール 161km 平坦
7月16日 第12ステージ シルキュイ・ドゥ・ヌヴェール・マニ=クール-シャロン=シュル=ソーヌ 181km 平坦
7月17日 第13ステージ ドール-ベルフォール 205km 丘陵
7月18日 第14ステージ ミュルーズ-ル・マルクシュタイン フェルラン 155km 山岳
7月19日 第15ステージ シャンパニョル-プラトー・ド・ソレゾン 184km 山岳
7月20日 休息日
7月21日 第16ステージ エビアン=レ=バン-トノン 26km 個人タイムトライアル
7月22日 第17ステージ シャンベリー-ボアロン 175km 平坦
7月23日 第18ステージ ボアロン-オルシエール・メルレット 185km 山岳
7月24日 第19ステージ ギャップ-アルプ・デュエズ 128km 山岳
7月25日 第20ステージ ル・ブール=ドアザン-アルプ・デュエズ 171km 山岳
7月26日 第21ステージ トワリー-パリ・シャンゼリゼ 130km 平坦

ステージ構成:平坦7、丘陵4、山岳8(うち山頂フィニッシュ5)、チームタイムトライアル1、個人タイムトライアル1
総獲得標高:54450m
総走行距離:3333km

女子は“プロヴァンスの巨人”モン・ヴァントゥへ

プレゼンテーションでは、ツール・ド・フランス・ファムのコースも発表され、スイス・ローザンヌからニースまでのルートが設定されることに。

第7ステージでは“プロヴァンスの巨人”モン・ヴァントゥを上り、大会最終日・第9ステージではニースの秀峰エズ峠を4回越える山岳周回ルートを走る。

大会は全9ステージで争われ、5回大会の女王を決める。

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load