
【100楽山/大天井岳】ライチョウやコマクサとの出会いも。私の好きな夏の山歩き

ランドネ 編集部
- 2025年08月10日
気温の高い日が続いている今日この頃、心と体のリフレッシュのために夏の山歩きを満喫したい方も多いのではないでしょうか。
当記事では、山をこよなく愛する5人のインフルエンサーの方に、「お気に入りの山」と「私の好きな夏の山歩き」を紹介していただきます。 今回は、大天荘で働いていた経歴をもつchihiroさんに教えていただきました!
初めての北アルプス縦走、テント泊
私は初めての北アルプス縦走、そして初めてのテント泊を大天井岳で経験しました。大天井岳の山頂やテント場からの景色、大天荘の雰囲気に心を奪われ、自分のなかでとても大好きな山になりました。
昨年は大天荘の小屋番として働いていたこともあり、大天荘だけでなく、大天井岳へと続く道のりも大好きです。そんな大天井岳の魅力をたっぷりと紹介したいと思います。
登山口から登り始めると、約30分ごとに「第一ベンチ」「第二ベンチ」とベンチが設置されているので、休憩や体力回復に便利。急な合戦尾根の登りが続くなか、これらのベンチがあることで無理せずマイペースに登ることができます。
燕山荘手前には「合戦小屋」があり、夏山限定の名物である冷たくて甘いスイカを楽しむことができます。ここでスイカを食べてパワーチャージをすると、最後の登りも軽やかに進むことができました!
燕山荘に到着すると、さっきまでの樹林帯の風景とは一変し、スーッと心地よい風が。山の上からは、槍ヶ岳、穂高連峰、白馬岳や立山など、北アルプスの名だたる山々が一望できます。
燕山荘周辺ではさまざまな高山植物が咲いており、写真を撮る手が止まりません。山荘の中には「燕山荘で見られる高山植物たち」と題したポスターが掲示されているので、自分がどの植物に出会えたかを、撮った写真と照らし合わせて確認するのも楽しみのひとつ。
燕山荘は、山小屋とは思えないほどランチメニューが豊富で、売店の商品も種類が多め。さらに、昼の時間帯から喫茶メニューも提供されており、コーヒーやスイーツを楽しめるのがうれしいです。昼からビールを飲みたい人向けに、生ビールやおでんといったおつまみメニューも用意されていました。
コースタイムや体力に余裕がある人は、燕岳へのピストンもおすすめです。途中には、眼鏡岩やイルカ岩など、ユニークな形をした岩と出会うことができます。(私はタイミングを逃してしまい、まだ燕岳には登ったことがありません……。)
最高な稜線歩きの先にある、大天井岳
燕山荘を出発すると、すぐに高山植物の女王「コマクサ」の群生地が現れます。出発したばかりなのに、思わず足を止めてしまうほどの美しさ。7月下旬から8月上旬にかけて、可憐な花が稜線を彩ってくれます。
大天井岳を目指して進んでいくと、目の前には堂々とそびえる槍ヶ岳。岩肌と尖った山頂は、何度見てもかっこいい!そんな山々を眺めながら歩ける稜線歩きは、本当に気持ちがいいです。運が良ければ、ライチョウの親子に出会えることもあります。
「大下り」の分岐を過ぎると、アップダウンが本格的に始まります。大天荘への最後の分岐から小屋までは、約500メートル。ゴールが近いとわかっていても、疲れのたまった足にはこたえる登りで、ここが最後の頑張りどころです。距離はわずかでも、「三大急登」を越えてきた足にはかなり堪えました。しかも、それまで見えていた大天荘がこの区間では見えなくなるため、気力がガクンと落ちました。
最後の力を振り絞って、ようやく大天荘に到着。ここは、私が初めて縦走・テント泊をした場所であり、小屋番として働いた、思い入れのある山小屋です。
チェックインを済ませたあとは、小屋の前から、これまで歩いてきた稜線を眺めながらひと息つくのもおすすめ。体力と時間に余裕があれば、大天井岳の山頂まで足をのばしてみるのも◎。
山頂までは片道10分ほど。道中にはチングルマの群生が広がっていて、綿毛の時期には一面がやさしいピンク色に染まり、とても美しい道のりが続きます。大天井岳の山頂からは、北アルプスの大パノラマが広がっており、槍ヶ岳や穂高連峰、燕岳、常念岳、鷲羽岳、烏帽子岳など、名だたる峰々を360度見渡すことができます。小屋からすぐ登れることもあり、朝焼けや夕焼けに染まる山々を気軽に見に行けるのも魅力です。
テント場も、ロケーションによって違った景色を楽しめます。西側は槍ヶ岳や前穂高岳を間近に望むことができ、迫力ある山景色が広がります。東側は安曇野平野を一望できる、開放感のある場所です。
そして、大天荘でぜひ味わってほしいのが、名物「インディアンカレー」と、夕暮れ時に始まる「ランプ喫茶」。標高2,870メートルとは思えないほど、ぜいたくでゆったりとした時間をすごすことができます。
大天井岳には魅力が盛りだくさん!
北アルプス入門として有名なのは燕岳ですが、1日で大天井岳まで足を伸ばしてみるのもおすすめ。人気の表銀座縦走路に位置する大天井岳は、絶景の稜線歩きを楽しめる魅力的なルートにあります。
平日は静かに時間が流れ、夏の週末や好天の日には多くの登山者でにぎわいます。山小屋やテント場での出会いも、大天井岳の魅力のひとつです!
おすすめのルート
1日目:中房温泉登山口〜合戦小屋〜燕山荘〜大天荘〜大天井岳山頂
2日目:大天荘〜燕山荘〜中房温泉登山口〜有明荘
※下山後は、有明荘で汗を流すのが私のマイルールです。
紹介してくれたのは
chihiro
昨年は大天荘で働いていました。山と大切な人たちとの日常をSNSで発信しています。
Instagram:@L227_umeko
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PROFILE

ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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