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最終日前日の丘陵ステージでグローブス勝利 ポガチャルは個人総合優勝に王手|ツール・ド・フランス

ツール・ド・フランス2025の第20ステージが現地7月26日に行われて、最大13人に膨らんだ逃げグループがステージ優勝争いへ。落車が多発した中、トラブルを回避し独走に持ち込んだカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク、オーストラリア)が一番にフィニッシュへ。ツール初勝利を挙げた。逃げを容認したメイン集団は7分4秒差でレースを完了。マイヨ・ジョーヌのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)は危なげなく走り終えて、4度目の個人総合優勝へ王手をかけた。

スタート直後に天候が悪化

今回のツールは第19ステージまでに山岳ステージを終え、最終日前日の第20ステージにはジュラ山脈の麓を行く丘陵コースが用意された。ツールの最終日前日は山岳や個人タイムトライアルによる最終決戦となることが多く、これらが外れるのは2001年以来。

ナンテュアからポンタルリエへつなぐ184.2kmは、スイスとの国境地域を走行。4つのカテゴリー山岳を越えながら進むルートは、逃げ向きとの予想。残りわずかなチャンスに賭ける選手たちが攻撃的に走ると見られた。

© Keita YAMAUCHI

その見立て通りに、リアルスタートから何人もがアタック。スタート地点の好天から一転、レースが進行するにつれて天候は悪化。ときおり前が見えないほどの強い雨の中を選手たちは走ることを強いられた。その中をカスパー・アスグリーン(EFエデュケーション・イージーポスト、デンマーク)が単独で先頭に立ったが、しばらくして集団に捕まる。細かなアップダウンをこなしながらアタックとキャッチを繰り返す状況に、ポイント賞トップのマイヨ・ヴェールを着るジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)らスプリンターが後退していった。

40km地点を前に、ダヴィデ・バッレリーニ(XDS・アスタナ チーム、イタリア)のアクションにマッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)とマウロ・シュミッド(チーム ジェイコ・アルウラー、スイス)が追随。やがて20人ほどが合流。その後も先頭ライダーのシャッフルがあって、65km地点で13人による新たな先頭グループが組まれた。この中には、個人総合11位でスタートしたジョルダン・ジュガット(トタルエネルジー、フランス)も含まれ、トップ10入りをかけて逃げの態勢に入った。

© Keita YAMAUCHI

スプリンターのグローブスが逃げでツール初勝利

13人は次第にメイン集団とのタイム差を拡大。レースが中盤に移ってからも、先頭にメンバーを送り込めなかったチームがメイン集団を率いるシーンが見られたが、いずれも効果的な動きとはならず。

© Keita YAMAUCHI

中間地点を過ぎ、この日3つ目の上りとなる2級山岳コート・ド・テジーでジュガットがアタック。ハリー・スウェニー(EFエデュケーション・イージーポスト、オーストラリア)が続き、10kmほど進んだところでスウェニーの単独走に切り替わる。

ただ、スウェニーの逃げも長くは続かず、フィニッシュ前26kmで追走メンバーが合流。再び10人を超える先頭グループとなったが、攻めの姿勢を見せていたロマン・グレゴワール(グルパマ・エフデジ、フランス)とイバン・ロメオ(モビスター チーム、スペイン)が強まる雨の中で激しく落車。のちにグローブス、フランク・ファンデンブルーク(チーム ピクニック・ポストNL、オランダ)、ジェイク・スチュワート(イスラエル・プレミアテック、イギリス)が抜け出すと、残り16kmでグローブスがアタック。見合うファンデンブルークとスチュワートを置いて独走に持ち込んだ。

それからはみずからの脚で後続との差を広げ、逃げ切りを決定的に。残り1kmで50秒と十分なリードを築くと、大観衆の待つフィニッシュラインへ。ツール初勝利となる逃げ切りに、感涙しながらのウイニングライドとなった。

© Keita YAMAUCHI

グローブスはこれまでに、ブエルタ・ア・エスパーニャで2度のポイント賞(ステージ通算7勝)、ジロ・デ・イタリアでもステージ通算2勝を挙げているが、ツールはこれが初出場で初勝利。それも“本職”のスプリントではなく、逃げで勝ってみせた。晴れて、全グランツールでのステージ優勝を達成。大会開幕当初はヤスペル・フィリプセン(ベルギー)の発射台を務めていたが、フィリプセンのリタイアによってスプリント役に。チームはマチュー・ファンデルプール(オランダ)が途中で離脱するなど、天国と地獄を味わっていたが、今大会終盤に再び大きな喜びをつかんだ。

© Keita YAMAUCHI

ポガチャルは4度目の大会制覇へ残り1ステージ

結果的に、ステージ12位までを逃げ切った選手たちが占める形に。メイン集団はグローブスから7分4秒後にフィニッシュにやってきて、ポガチャルが個人総合上位陣はこの中でレースを完了している。

© Keita YAMAUCHI

ポガチャルはマイヨ・ジョーヌを問題なくキープし、最終ステージへと駒を進める。このまま走り切れば、4回目のツール制覇を達成する。なお、逃げ切ったジュガットは個人総合10位にランクアップしている。

ツール・ド・フランス2025は、翌27日に最終日を迎える。2年ぶりとなるパリ・シャンゼリゼへの帰還。今回はパリ到達後にシャンゼリゼ周回を3度めぐり、その後パリ五輪ロードレースの勝負どころにもなったモンマントルの丘を含む大周回を3周。新たなコース設定で、「パレードからのシャンゼリゼ」の趣きは果たして。そして、フィニッシュラインを通過すると、第112回大会の王者が正式に決定する。

© Keita YAMAUCHI

ツール・ド・フランス2025 第20ステージ 結果

1 カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク、オーストラリア)4:06:09
2 フランク・ファンデンブルーク(チーム ピクニック・ポストNL、オランダ)+0’54”
3 パスカル・エインコールン(スーダル・クイックステップ、オランダ)+0’59”
4 シモーネ・ヴェラスコ(XDS・アスタナ チーム、イタリア)+1’04”
5 ロマン・グレゴワール(グルパマ・エフデジ、フランス)ST
6 ジェイク・スチュワート(イスラエル・プレミアテック、イギリス)
7 ジョルダン・ジュガット(トタルエネルジー、フランス)
8 ティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツ・XRG、ベルギー)
9 マッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)
10 ハリー・スウェニー(EFエデュケーション・イージーポスト、オーストラリア)

個人総合成績

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)73:54:59
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+4’24”
3 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+11’09”
4 オスカー・オンリー(チーム ピクニック・ポストNL、イギリス)+12’12”
5 フェリックス・ガル(デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム、オーストリア)+17’12”
6 トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)+20’14”
7 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+22’35”
8 プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)+25’30”
9 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)+28’02”
10 ジョルダン・ジュガット(トタルエネルジー、フランス)+32’42”

ポイント賞

ジョナタン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)

山岳賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

ヤングライダー賞

フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)

チーム総合成績

チーム ヴィスマ・リースアバイク

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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