体をめいっぱい使って夏山へ。登りきった山の上で夜空を存分に楽しみたい

憧れの北アルプス、憧れのテント泊――。この夏の山旅計画を立てているMt.ランドネメンバーたち。楽しみたい山の歩き方と、その先に待つご褒美とは？

夏山を楽しむ。テント泊と自分への“ご褒美”も取り入れて

7月。標高の高い山々では雪解けが進み、いよいよ夏山シーズンの幕開けです。 北アルプスなどの名峰に挑むのは決して易しくはないけれど、高山植物に励まされながら、憧れの稜線を一歩ずつ登っていく時間は、夏山ならではの醍醐味。そして、標高が上がるごとに空気は冷たさを帯び、どんどん空が近くなってきたなと思えるのも、夏山登山のおもしろさです。

私の目標は、この夏、北アルプスの山の上でテントを張って泊まること。そして、がんばって登った先のご褒美として、標高の高い場所で、夜空を心ゆくまで楽しみたいのです。

夜の空で出会いたい、満天の星と天の川

日が暮れて、夜が訪れる時間は、山に泊まる人だけが味わえる景色。

7月から8月にかけて、南の夜空には天の川がはっきりと姿を現します。月明かりのない夜、街の灯りが届かない山の上で見上げる空には、驚くほどたくさんの星が広がっています。それは、普段見ている夜空とはまるで別世界。一つひとつの星がくっきりと輝き、肉眼でも見られる天の川から銀河の広がりを感じられるのが、高い山の上ならではの光景です。

じっと空を見つめていると、自分と広がる夜空との境界線が曖昧になり、宇宙の近さを感じるような、不思議な感覚に包まれることも。そんな特別な時間に出会えるのも、夏山の魅力のひとつです。