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尾瀬沼のニッコウキスゲの季節がやってきました!|まだ知らない尾瀬ストーリー#09

“尾瀬”と聞くと思い描く景色はどんなものでしょうか?

「湿原と山と木道」という景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。尾瀬はその景色があまりにも有名で、その成り立ちや歴史、その周辺地域のこと、そこに関わる人々のことはほとんど知られていません。じつは尾瀬には感動的なストーリーがいくつもあるのです。

尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterの私が、尾瀬のさまざまなストーリーをお届けします!

湿原を黄色く染めるニッコウキスゲを守るためにはある秘密が……

尾瀬の代表的な植物のひとつ、ニッコウキスゲのシーズンがやってきました!

尾瀬のシーズンが始まった、と思ったら、もうこの季節ですね……。早い!この時期はとくに、尾瀬沼の大江湿原のニッコウキスゲが群生しているようすが有名で、たくさんの人が大江湿原にやってきます。湿原一面が黄色に染まる景色を見ると、どんな方でも”わぁ……”とつぶやいて笑顔になり、思い思いに写真を撮る。

尾瀬で働いたり、訪れたりする年月が長くなってこういう場面に遭遇すると、一体尾瀬は毎年どれくらい”きれい”という言葉をつぶやかれているんだろう、と思ったりします。

さて、このすばらしい景色を作り出してくれるニッコウキスゲ。おなじ株では一輪咲いて、その一輪が咲き終わると、また次の一輪が咲く――、というふうに順番に花を咲かせる性質をもっています。そのほうがおなじ株の花粉を運んでもらえる期間を長くすることができるからです。こんなふうに植物の生き残り戦術を知ると、賢いなぁと毎回感心させられます。

▲萎れているのは咲き終わった花。ひとつの株でふたつの花が咲いているものは珍しい。

このすばらしいニッコウキスゲですが、じつはとある問題を抱えています。もしかするとすでにご存知の方も多いかもしれませんが、この植物はシカの大好物。尾瀬のあらゆる場所で食害が問題になっています。どの部分を食べるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、グルメな彼らが実際に食べたと思われる写真を載せておきます。

▲写真下部の刃物で切り取られたような跡があるのが、ニッコウキスゲの芽。シカの食害の跡と思われる。
▲ニッコウキスゲの花芽。シカはこの花芽も好き。

尾瀬では平成になってから、シカが入ってくるようになったと言われています。なぜ入ってくるようになったのか、というとおとなりの日光国立公園の戦場ヶ原にシカの防護柵が張られたためと考えられています。戦場ヶ原の植物が食べられなくなったので、おとなりの尾瀬の植物に目を向けたのかもしれませんね。

私がビジターセンターで働いていたときには、約30年前に尾瀬を訪れて最近久しぶりに尾瀬を訪れたという方々から、“こんなにニッコウキスゲが減ってしまったんですね……”と言われることもよくありました。しかし、現在は、尾瀬でもシカの防護柵がいろいろな場所で張られています。また、捕獲作業も併せて行なわれ、シカの食害に対する対策が進められています。

冒頭で“大江湿原がとくにニッコウキスゲの群生が有名”と書きましたが、じつはこれは大江湿原全体をシカの防護柵で囲んでいるため、たくさんのニッコウキスゲを見ることができている、ということになるのです。

▲大江湿原を囲む防護柵。この場所にはシカが侵入しないための扉はないが、シカが嫌う格子状の板が木道の代わりに設置されている。

このように書くと、シカが悪者!のように思われてしまうかもしれませんが、その部分に目を向けすぎるのではなく、“自然の生態系のバランスは複雑である”ということや“絶滅させることは簡単にできてしまう”ということに目を向けてほしいな、と思ったりします。

そう、ゆくゆくは人間がそのようにしてしまわないように……。

▲守るために犠牲になる命があるというのも事実なんだと、とくにニッコウキスゲを見ると考えさせられる。

イベントのお知らせ

今シーズンは尾瀬の福島県側の登山口のひとつ、「御池(みいけ)」で3つのイベントを行います。詳しい情報は下記のリンクをご確認ください!みなさまのお申し込みをお待ちしております!

2025.8.11(山の日)EVENT
【尾瀬の成り立ち~地質からみる尾瀬の歴史~】を開催します!
https://note.com/ozenature/n/nb4fa2c5eab20

2025.8.27(水)EVENT
【身体をケアする尾瀬ヨガ-尾瀬に通い続けるために-】を開催します!
 https://note.com/ozenature/n/n7b4ccb952c19

2025.9.27(土)EVENT
【尾瀬の天の川と星や宇宙をめぐる夜-第2夜-】を開催します!
https://note.com/ozenature/n/n677c8f84a47f

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PROFILE

HagiwaraMai

ランドネ / Oze Nature Interpreter

HagiwaraMai

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

HagiwaraMaiの記事一覧

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

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