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レムコが今大会1回目の個人TTに勝つ マイヨ・ジョーヌはポガチャルへ|ツール・ド・フランス

フランス北部を進行中のツール・ド・フランス2025。現地7月9日に第5ステージが行われ、今大会2回ある個人タイムトライアルの1回目が実施された。33kmの平坦路での勝負は、レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)が1番時計。アベレージスピード53.951kmで走り抜いた。16秒差の2位にタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)が続き、個人総合では首位に浮上。マイヨ・ジョーヌに袖を通している。

33kmの平坦路での個人TT

開幕以来、風による分断での波乱に始まり、スプリントや丘陵での激戦が続いてきた。大会5日目で迎えるのは、個人タイムトライアル。大会前には、このステージから総合系ライダーたちの脚の差が見えてくると予想されていた。

すでに、活躍が有力視されている選手間に総合タイムが発生しているが、このステージで状況が一変する可能性がある。33kmのコースはおおむね平坦で、後半の緩やかな下り基調はかなりのスピードが出るとの見方。実際に、時速70kmを超えるスピードで走破する選手が出るなど、今回のタイムトライアルもハイスピードバトルになった。

181選手がひとりずつ時差スタート。個人総合の下位選手からコースへと出ていった。まず基準タイムとなったのが、45番目に出走したエドアルド・アッフィニ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、イタリア)。アベレージスピード53.152kmで走破し、フィニッシュタイムは37分15秒。瞬間的な最高時速は71kmまで上がった。

© A.S.O / Charly Lopez

レムコ好走 ヴィンゲゴーがまさかのブレーキ

その後しばらくはアッフィニのタイムを上回る選手が現れず、フランスTTチャンピオンのブリュノ・アルミライユ(デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム)が2秒差でフィニッシュしたのが最高。そのまま総合上位陣の出走時間を迎えることとなった。

© A.S.O./Billy Ceusters

まずまずの走りを見せたのが、個人総合20位でスタートしたフロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)。アッフィニから25秒差でまとめた。

リポヴィッツのチームメート、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)は、8.1km地点の第1計測からトップタイムを30秒下回り、その後も少しずつ差が広がる。フィニッシュではアッフィニから46秒遅れにとどまった。

この日一番の走りを見せたのが、最後から9人目で出走したレムコだった。第1計測は3秒、16.4km地点に置かれた第2計測は8秒、トップより遅れたが、後半にペースアップ。24.7km地点に設けられた第3計測でいよいよタイムを塗り替えると、フィニッシュに向けてグングンと加速。そして、フィニッシュタイムは36分42秒。それまでトップだったアッフィニを33秒上回って文句なしの一番時計をマークした。

© A.S.O./Billy Ceusters

その後に控えた個人総合上位陣、ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ・XRG、ポルトガル)やマッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)はレムコから1分以上の遅れを喫する。一方で、個人総合5位でこのステージに臨んだフランス期待のケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)は、第2計測でレムコから40秒差となったが、その後のペースの落ち込みを最小限にとどめ、フィニッシュでは49秒差とまとめる。

大注目のトップ3。先にスタートしたヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)は序盤から伸びず、第1計測で22秒差。ここから持ち直したいところだったが、第2計測では50秒差に拡大。第3計測ではついにその差が1分を超えてしまった。最終的に1分12秒、レムコから遅れるブレーキに。

かたや、快調に飛ばしたのがポガチャル。序盤はレムコを上回るハイペースで飛ばした。そのペースは第1計測通過後にレムコを下回ることとなったが、それでも遅れは15秒前後。第3計測で17秒となったが、最終盤でもう一度踏み込むとフィニッシュでは遅れを16秒にとどめてみせた。コーナーでオーバーランしかける場面はあったものの、全体的には上々の走りだった。

© A.S.O./Billy Ceusters

総合タイムでポガチャルと並び、この日はマイヨ・ジョーヌで出走したマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)はタイムを伸ばせず、1分44秒遅れ。

これにより、レムコの今大会最初のステージ優勝が決まった。

マイヨ・ジョーヌはポガチャルへ、ヴィンゲゴーとは1分13秒差

第1ステージでは風による分断で後方に取り残され、前日の第4ステージでもマチューやポガチャルらから3秒遅れでのフィニッシュとなっていたレムコ。しかし、タイムトライアルでは現役世界王者の力をフルに発揮。今シーズンは個人TTで負けなしの強さで、ねらい通り得意種目で総合での順位アップに成功した。

© A.S.O / Jonathan Biche

また、マイヨ・ジョーヌはポガチャルへ。この先長い戦いにあって、ジャージキープを狙うのか、ライバルの動静を見ながら戦術的にジャージを譲る判断をするのか、当面の見ものとなりそうだ。

© A.S.O / Charly Lopez

ポガチャルの首位浮上にとどまらず、個人総合上位はシャッフル。レムコが総合タイム差42秒で2位に浮上し、この日健闘したヴォークランは59秒差の3位へ。苦戦したヴィンゲゴーが4位にランクダウンし、ポガチャルとは1分13秒差と。マチューは6位まで順位を落とした。

翌10日に行われる第6ステージは、201.5kmの丘陵コース。個人TTによる大幅な順位変動を受けて、選手・チームがどんな作戦で臨むのか注目したい。

ツール・ド・フランス2025 第5ステージ 結果

1 レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)36:42
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+0’16”
3 エドアルド・アッフィニ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、イタリア)+0’33”
4 ブリュノ・アルミライユ(デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム、フランス)+0’35”
5 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+0’49”
6 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+0’58”
7 イバン・ロメオ(モビスター チーム、スペイン)+1’02”
8 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ・XRG、ポルトガル)+1’14”
9 ルーク・プラップ(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)+1’17”
10 パブロ・カストリーリョ(モビスター チーム、スペイン)+1’18”

個人総合成績

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)17:22:58
2 レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)+0’42”
3 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+0’59”
4 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+1’13”
5 マッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)+1’22”
6 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)+1’28”
7 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ・XRG、ポルトガル)+1’53”
8 プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、スロベニア)+2’30”
9 フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+2’31”
10 マティアス・スケルモース(リドル・トレック、デンマーク)+2’32”

ポイント賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

山岳賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

ヤングライダー賞

レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)

チーム総合成績

チーム ヴィスマ・リースアバイク

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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